宅録ブームに思うこと

昨今の情勢もあって、宅録がブームです。
いや、ブームというのは不適切でしょうか。やむを得なく宅録を始めている方も多いと感じています。
私のTwitterのタイムラインを見ていても、自宅に防音ブースを自作したとか、吸音対策を試みたとか、遮音はどうしているとか、2019年までは滅多に見ることのなかった投稿が相次いでいます。

YouTubeのCMなど、個人が収録してクライアントに直接納品する案件が増えてきたのも要因になっているでしょう。
広告の中には、とてもスタジオで収録したとは思えない劣悪な音声(失礼)が散見されます。
ただ、CM制作会社も掛けられる予算に限度がありますし、YouTubeのCMくらいなら……とクオリティの下限値を見直しているのかもしれません。

ホームスタジオを作った身としては、専用室がある強みを活かすのはもちろん、
音質に妥協しない探究心や、知識と経験に基づくエンジニアリング、演者が収録しやすい環境やコミュニケーションなど、磨いていかなければいけないスキルがたくさんあります。
気持ちよく選んでいただけるスタジオを目指して。今日も鍛錬していきます。

2021年03月10日