宅録音声クオリティ向上術 《番外編》 ~クロックジェネレータ導入とケーブル替えたら音激変でぶったまげ!~
どうも。音響エンジニア、オーディオライターの橋爪徹です。
以前私がnoteで公開した「宅録音声クオリティ向上術」
おかげさまで、たくさんのナレーターや声優の方々にお読みいただき、公開から半年以上が経っても、ちょくちょく買っていただけるロングセラーとなりました。読んで下さった皆さん、拡散して下さる皆さん、いつも本当にありがとうございます。
今回は、宅録音声クオリティ向上術の番外編として、比較検証企画をやろうと思います。題名の通り、クロックジェネレータを使うというだけでも相当マニアックですが、さらに斜め上を行く「オーディオインターフェースとクロックジェネレータを繋ぐケーブルを交換してみる」という企画です。
『ちょっと何言ってるか分からない』
ですよね! 大丈夫です。基本的な解説もたっぷり盛り込みましたので、クロック自体を知らない方も安心して下さい。将来役立つかもしれない、耳寄りな情報をお伝えさせていただきます!
比較検証のためにプロの声優さんにお願いして、全8種類の音声(WAV生データー)を収録しましたので、そちらも合わせてお楽しみください!
続編ができました! クロックジェネレータを使う上で気を付けたいTIPSをまとめています。ぜひ合わせてお読み下さい。(2022/4/12追記)
企画の趣旨
宅録音声の音質をグレードアップする方法は、たくさんあります。機材のセッティングから始まって、部屋の環境作り、アクセサリーの活用、機材のグレードを上げる、などなど。
オーディオインターフェースを買い換えるというのも一つの方法です。オーディオインターフェースには、マイクの信号を増幅するマイクプリアンプが備わっていますし、アナログ信号をデジタル信号に変換するAD回路もあります(主に録音目的)。デジタルに変換された音声は、パソコンにUSBなどで伝送され、パソコン内部のHDDやSSDに記録されます。また、パソコンから送られてくるデジタル信号をアナログ信号に変換するDA回路もあります(主に再生目的)。また、AD/DA回路周りのアナログ回路。これらすべての動作を支える電源部も見逃せないポイントです。それぞれが音質を左右する重要な要素であり、製品のグレードが上がれば音質にも影響してきます。音質向上のために、オーディオインターフェースを買い換えるのは理にかなっていると言えるでしょう。中には、サウンドキャラクター(音色など)を変えたくて買い替えるという人もいます。
一方、外部からのクロックを入力できるオーディオインターフェースは、クロックジェネレータを追加することでさらなる音質の向上を図ることも出来ます。本企画の趣旨は、クロックジェネレータを導入した上で、オーディオインターフェースと繋ぐデジタルケーブルを交換したら音質は変化するのか?ということ。クロック信号には、いわゆるオーディオ信号(音声信号)そのものは含まれていません。にもかかわらず、本当に音が変わるのか。本記事は、そのマニアックな問いに文章と音で答えるべく、筆を進めていきたいと思います。
この続きは、noteでお読み下さい!
https://note.com/studio_0x/n/n068adbe2196e